肌(皮膚)の構造
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層からできており、その下に脂肪組織と筋肉があります。
真皮を支える役割を果たす線維成分が、コラーゲンとエラスチンで、たんぱく質からできていて、真皮の75%をしめています。
真皮を支える役割を果たすコラーゲン繊維を鉄骨と例えるならば、そのコラーゲン繊維のジョイント部分がエラスチンです。
肌のハリを保つコラーゲンとエラスチンの関係
コラーゲンの特徴は?
近頃、コラーゲン配合の化粧品やサプリメントがたくさんありますが、真皮の大部分を形成しているのはコラーゲンなわけです。コラーゲンは、肌の弾力と潤いを保ち、表皮に栄養を送る役割を果たしています。
つまり、肌のハリを保つにはコラーゲンが欠かせないのです。
エラスチンの特徴は?
エラスチンはコラーゲンとともに皮膚を構成する大切な成分です。
真皮にあるコラーゲンをつなぎ合わせる役割をしているのがエラスチンなので、エラスチンが足りなくなったりダメージを受けたりしてしまうと、肌のハリを保つことができなくなってしまいます。
肌はなぜたるむのでしょう?
肌のハリにコラーゲンとエラスチンが大きな関係があることをご説明しましたが、では、なぜ、肌にハリがなくなり、たるんでしまうのでしょう?
ひとくちに肌のたるみと言っても、その原因は様々です。
加齢によるたるみ
たるみの最大の原因は、加齢です。
真皮を支える役割を果たす線維成分であるコラーゲンとエラスチンが、年齢と共に減少して切れたり、細くなったりするので、真皮を支えられなってしまい、肌のハリや弾力がなくなり、たるみを引き起こします。
コラーゲンとエラスチンは、赤ちゃんの頃は目が詰まった状態ですが、年を取るとともにエラスチンが切れてコラーゲンが伸びてしまい、真皮を支えられなくなるのです。
若い人の肌は、みずみずしく弾力がありますが、これは皮膚の内部で細胞分裂が盛んに行われ、新陳代謝を繰り返すことで、柔軟性・弾力性のある肌が保たれているからです。
しかし、残念ながら20歳を過ぎた頃から、その働きが衰え始め、だんだん柔軟性が失われていきます。
また、エラスチンの生成は20代中盤頃から減り始めてしまうのです。
紫外線ダメージによるたるみ
コラーゲンとエラスチン、この二つの繊維を破壊する主な原因としては紫外線が挙げられます(日光変性といいます)。
紫外線を浴びることにより皮膚にシワができやすくなり、たるみが起こり、なかなか元に戻らなくなります。
屋外でのスポーツや仕事などで長年日焼けした状態にある人の肌にシワが多いのはこのためです。
皮膚には再生機能がありますが、紫外線活性酸素によるダメージを受け続けると、コラーゲン、エラスチンという肌の張りを保つ“土台”がやられ、たるみやシワといった肌トラブルが現れます。
乾燥によるたるみ
皮膚細胞内の水分が不足した状態が続くと、肌のバリア機能も低下し、肌のハリや弾力性が失われ、その結果、肌のたるみやシワの原因になります。
■今すぐ読みたい [PR]