デリケートゾーンのケア

女性器の構造とケア

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女性器の構造

デリケートゾーンの悩みを解決するためには、まず、デリケートゾーン、女性器の構造を理解しましょう。
あなたの悩みの解消のために具体的に対策しなければいけないスポットがわかるはずです。

恥丘(ちきゅう)

陰毛部分を上から押すと触れるかたい骨を恥骨(ちこつ)といいます。
恥骨の上皮部分、恥骨のカーブに沿った、なだらかな丘を恥丘(ちきゅう)といい、自然に立った状態を鏡で見た時に見える部分です。

思春期以降、一般的に陰毛と呼ばれる縮れた毛が生えます。

この部分と大陰唇にアポクリン汗腺が高密度で分布している場合、腋の下の腋臭(ワキガ)と同種のスソワキガという臭いが発生します。アポクリン汗腺からの汗は、多くの動物では、仲間同士の確認や異性を引きつけるフェロモンのような役割を持っているのですが、人間の場合、現在では、その臭いが嫌われる傾向があります。

大陰唇(だいいんしん)

恥丘の下から肛門のすぐ近くまでの割れ目のふっくらした左右の皮膚が大陰唇です。
尿道や腟の入口をやわらかく覆って保護しています。

小陰唇(しょういんしん)

大陰唇の内側に左右にある扉のような皮膚のヒダが小陰唇です。
小陰唇のトップ部分にはクリトリスを覆うように始まり、後ろは会陰(えいん)のあたりまであり、血管組織が豊富なため、打撲や小さな外傷でも腫れあがることがあります。

膣前庭(ちつぜんてい)

左右の小陰唇に囲まれたところを言います。
前側に尿道口、後ろ側に腟口があります。

陰核(いんかく。俗にいう「クリトリス」)

陰核は小陰唇の上端に包まれて存在する小さな突起物です。
陰部神経終末が高密度に分布していて、とても敏感な性感帯部分です。

小さな隆起ですが、男性のペニスに相当します。陰核も男性器と同様、性的な興奮により充血し、勃起します。陰唇内部の海綿体や小陰唇も充血・膨張し、性行為時には、膣に挿入された男性器の激しい動きにより、これらの海綿体組織や皮膚が連動して動き、陰核に刺激を与えられ快感をもたらすといわれています。

女性がオナニーをする時は、短時間でオーガズムを得られるため、クリトリスを刺激する場合が多いと言われています。

外尿道口(がいにょうどうぐち)

クリトリスの下にあります。膀胱から繋がっていて、尿が放出される出口です。

膣口(ちつこう)

外尿道口の下にある、腟の入り口です。
柔らかい粘膜でできていますが、タンポンの挿入や性行為に耐えられるだけの柔軟性と強靭さがあります。
腟口の両サイドには「愛液」を分泌するバルトリン氏腺があり、この液は膣の分泌液と混ざり、性交時の潤滑液として機能します。

会陰部(えいんぶ)

大陰唇と小陰唇がくっつく部分から肛門までのあいだを会陰といいます。
強靭で、分娩の時は赤ちゃんの頭が出られるだけの伸縮性があります。

腟(ちつ)

腟は長さにして7cmほどの管(くだ)状の器官で、性行為の際に男性器を受け入れる器官であり、生理の経血の通り道であり、そして出産時の産道です。

デリケートゾーンの臭い

デリケートゾーンの臭いの原因は、ストレスや妊娠前後、年齢、体質によるものなど様々です。

一般的にデリケートゾーンの臭いの原因は、恥垢(ちこう)というケースが多いようです。

毎日のケア

女性器の臭いの原因で一番多いのが恥垢(ちこう)です。

恥垢とはデリケートゾーンにたまっている垢のことです。デリケートゾーンは、
トイレットペーパーや生理中のナプキン、タンポンなどがこびりついて汚れやすいところです。

更に、大陰唇にはアポクリン腺という汗腺も多く分布しているため、わきと同様放っておくと、臭いがきつくなってきます。

恥垢が溜まりやすい場所

・大陰唇と陰唇の間
・小陰唇のヒダ部分
・クリトリスと皮の間

です。だから、少し臭いが気になりだしましたら、この3か所をまずは清潔にすることです。

ケアの方法

「大陰唇と陰唇の間」は指で石鹸の泡を使って丁寧に優しく洗って、石鹸が残ることのないように綺麗に洗い流してください。

「小陰唇のヒダ部分」はヒダを伸ばして“皺”部分も丁寧に洗うことがコツです。
ただ、膣の中は石鹸で洗わないように注意してください。

「クリトリスと皮の間」は、クリトリスの皮をおへその方へ引っ張るようにしてクリトリスが顔を出したら、指で優しく丁寧に洗います。

膣の中も同様ですが、敏感な粘膜ですから体質に合わない石鹸やボディーソープを使うと、ヒリヒリと痛みを感じたり粉のようなカスがでてしまうことがあります。

ですから、この2か所はデリケートゾーン専用の石鹸を使って丁寧にケアしてください。

デリケートゾーン専用石鹸の例

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また、恥垢を気にしすぎて、力を入れて洗いすぎたり爪などで強く擦ったりしてしまうと、
性器を傷つけてしまう恐れがあるので“優しく丁寧に”ケアしてください!

 

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