バストの大きさは遺伝で決まるの?
バストが小さいのは遺伝であるとよく言われていますが、一概にそうでもありません。
バストの小さなお母さんから大きなバストを持った女性が生まれることもありますし、その逆もあります。
まず、バストの構造を確認してみましょう。
1:胸壁および肋骨
2:胸筋
3:乳腺小葉
4:乳首、乳頭
5:乳輪
6:乳管
7:脂肪組織
8:皮膚
こんな感じですね。
ほとんどが脂肪です。
バストには、乳を蓄えておく場所(乳腺小葉や腺胞)や、そこでできた乳汁を運ぶ乳管などの組織があり、これらの器官は線維細胞でおおわれ、それぞれの細胞や器官の間に脂肪がついています。
そして、そこに血管がはりめぐらされ、栄養や酸素、ホルモンなどが常時供給されています。
バストの大きな人と小さな人の違いは、脂肪の多さや乳腺の太さに関係しています。
太っている女性のバストが大きく見えるのは、この脂肪層が厚いためです。
引き締まったプロポーションをしている人でバストが大きいのは、脂肪層以外の組織(乳腺小葉・腺胞・乳管)が発達しているからです。
さて、バストを支える土台となる筋肉の『大胸筋』、そしてバストが位置している肋骨や胸部の骨格などは形状が遺伝の影響を受けることがありますが、それ以外の部分、バストの大きさを決める大事な要素である皮下脂肪(脂肪の多さ)や乳腺組織の発達の具合(乳腺の太さ)などは遺伝の影響は受けないのです。
バストを成長させるのは、女性ホルモン
女性ホルモンは女性特有の身体を成長させるもので、主に妊娠や出産に関わる働きをしていますが、それだけではなく、肌や髪などのハリや潤い、精神など女性の身体全体を整える大切な役割も担っています。
女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類に大きく分けられ、女性らしい身体を作るホルモンに関してはエストロゲンが影響を与えていると考えられています。
思春期にバストが大きくなり、女性らしい身体になっていくのは、この女性ホルモンの分泌が活発になるためです。
またエストロゲンとプロゲステロンは、脳から指令を受けて交互にバランスを取りながら分泌されますが、このバランスが崩れると、心身の不安定を引き起こしてしまうこともあるのです。
ですから、大事な発育期である思春期に過酷な受験勉強で寝不足な毎日を送ったり、インスタント食品を多く食べたり、過度なダイエットをしたり、運動をほとんどしないようなアンバランスな生活を過ごすと、女性ホルモンの分泌が阻害され、バストの成長にも影響がでてしまいます。
バストが小さい方は、せっかくの成長期に、成長を阻害してしまったのかもしれません。
女性ホルモンとバストの関係の分かりやすい例は、妊娠期のバストアップです。
これは妊娠期の一時的な変化で、母乳を作るために女性ホルモンが通常の数十倍増えて、バストが大きくなります。
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